2014年11月15日土曜日

クリスマスオーナメント


とっておきのレースを使ったクリスマスオーナメントです。サシェにはスパイスやオレンジにモミの香りを加えたポプリが入っています。リバーシブルなので季節や気分で使い分けてください。
シルバーのタッセルと揺れるスター飾りが素敵です。


●クリスマスオーナメント
[材料]
サテン生地(アプリコットカラー)                                                 14×34cm
円形の型紙(直径12cm)                                                           一枚
コットンレースコースター(ノッティンガムレース 英国製)                12×12cm
手芸綿                                     野球ボール大
リリアンシルバー(9m×5カセ入り)                                             一束
星形ビーズ白                                 五個
シルバーの星飾り(ワイヤーフック付)                                         一つ
手縫い糸(白)                                 適宜
ダシパック(小)                                                                       一つ

[用具]
ピンキングバサミ、乳鉢、軽量スプーンとカップ、メジャー、裁縫道具


[作り方]
①サテン生地を中表に折り、入口となる箇所の一辺の縫い代は5cm、その他は1cmほどの縫い代をとれる位置に円形型紙を置き、鉛筆などで型を生地裏に写す。





②入口部分は7~8cmほど開け、その他は細かく丁寧に縫い合わせる。




③縫い代を残して余分をピンキングバサミでカットし、カーブ部分には切込みを入れておく。切り取った形は袋状になる。
④表に返し、引きつれがないか確認する。もし。ひきつれが目立つなら、カーブの切込みを増やして調整する。ただ、あまり深く切り込むと穴が開くので注意して。
⑤クリスマスオーナメントポプリを作る。
オレンジの皮(木の葉型)     小さじ1
オレンジの皮(小型)              小さじ1
クローブ              小さじ1
オールスパイス        小さじ1/2
スィートオレンジオイル       2滴
モミの木オイル(シベリアモミ)       2滴
チャック付ポリ袋          一つ

オレンジの皮はハサミ等で細かくする。
スパイス類は乳鉢で細かく砕く。
チャック付ポリ袋に、オレンジの皮とスパイスを入れ、オイル類を垂らして混ぜ合わせておく。
⑥ダシパックにクリスマスオーンメント用ポプリを詰める。

⑦野球ボール大の手芸綿に包んで④の中に入れる。コツは、中で広がるように細長く持って詰め込む。口はまだ閉じないで、待ち針で仮止めしておく。
⑧リリアンシルバーの薄い紙を引き抜き、全体をとめている二つの紙コヨリを解く。五つのカセが絡まないように気をつけて外す。
⑨内一つのカセだけ取り出し、結び目を解き、最初に引き抜いた薄い紙を束ねたものに巻き込む。毛糸を巻く方法だと失敗しない。このリリアンは緩いカーブがあるので絡みやすい。
⑩⑨で巻き取ったリリアンを120mにカットし、三等分して三つ編みを編む。最初の結び目を待ち針で留めて編む。
⑪編みあがった三つ編みの紐
⑫残り四つのカセの輪を上にして手を通し⑪で固く結ぶ。その残り紐を上に出し、余った二本の紐先同士を一つにして結ぶ。(写真中央上)

⑬薄紙に巻き取ったリリアンで、輪の上部1.5~2cmほどをクルクルと巻く。糸はしの始末は、目立たないように房の中に隠す。
⑭⑦で仮止めしておいた口に、三つ編みした紐の上部を入れて縫い止める。カーブが綺麗になるように、又、引っ張っても簡単に抜けないようにしっかりと始末する。
⑮フリンジを縫い止めたら、星形ビーズを片面に自由に縫い付ける。


⑯半対面はレースの角を真上にし、バランスよく何か所か縫い止める。対角線上に縫い止めていくと歪みにくい。

飾る面を決めてから星飾りをセットして完成。
ツリーの他に、玄関、壁、ドアノブ、カーテン止め、プレゼントに添えるなどの利用も楽しい。
ノッティンガムレースについて

200年の歴史と伝統のある英国のレースです。
美しさと高い品質のレース織機が発明され、手作りで高価だったレースが、世界中に広まりました。.今日も、1000以上の模様やスタイルをレース産業に送り出しているノッティンガムです。

このレースは、23年前にロンドンで手にいれたものです。




2014年9月13日土曜日

夏の思い出ポプリ


今年の「夏の思い出」を閉じ込めたポプリです。自分だけの秘密もそっと隠して。
使用したポプリオイルは、RAINFOREST(多雨林、熱帯雨林)です。記録的な集中豪雨を忘れぬようにと選びました。
中身の見える木箱なので、眺めて、香りを嗅ぎ、手に取って感触を確かめられます。
いつのまにか物思う秋が近づいています。



●夏の思い出ポプリ
[材料]
ドライペパーミント         1/2カップ
レモングラス             1/2カップ
ペパーミント結晶(写真下)    小さじ1/4
ローズマリー               大さじ1
サマーセイボリー           大さじ1
ウッドラフ=車葉草            小さじ2
コリアンダー             小さじ1
柑橘類の皮(オレンジ)      小さじ1
                (小夏)                  小さじ1
ポプリオイル(レインフォレスト)  1~2滴
貝殻                 適宜
麦の穂                2本
レースのドイリー          一枚
木箱(透明な蓋)           一つ




[作り方]
①乳鉢でローズマリーとサマーセイボリーを、それぞれ軽くあたる。

②コリアンダーは全体が潰れるまで、しっかりと乳鉢であたる。

③①と②をミニボールに入れ、しっかりと混ぜ合わせる。

④ドライペパーミントを両手で軽く揉む。香りが立つ程度で粉々にしない。

⑤ウッドラフを追加する。

⑥柑橘類の皮は手でちぎりながら加る。この段階でボールの中身を両手で
 しっかりと混ぜ合わせ、香りの確認をしておく。

⑦ペパーミントの結晶を、そのままボールに入れる。最初は強く感じるが
 時間の経過と共に、結晶が昇華するので香りは飛んでいく。

⑧飾り用として、麦の穂を10cmほどにカットして加える。

⑨貝殻も加える。巻貝にはポプリオイルを垂らし、中心部に沁みこませる。

⑩保存用のチャック付ポリ袋に、ボールの中身を全部入れ優しく全体を
 混ぜ合わせる。

⑪約二週間の熟成期間後に、レースのドイリーを敷いた木箱に詰める。
 この時、各自で用意した「夏の思い出の品」を一緒に飾ると完成。



 材料説明


写真左⇒サマーセイボリー
ピリッとした辛味とほろ苦さが特徴
豆料理のハーブとして有名



写真右⇒ウッドラフ(車葉草)
クマリン(桜餅の香り)を含むので
かすかな甘い香りが特徴


ペパーミント結晶

北見産ハッカから作られた天然の結晶
少量でもクールなメントールの効果が。
夏のポプリのアクセントとして加えた。
なければペパーミントの精油で代用を。










 貝殻

巻貝の中に、ポプリオイルを垂らすと
保留効果が長続きする。
 受講生が用意した夏の思い出

西表島(イリオモテジマ)で拾った
貝殻や珊瑚
自宅で栽培したオリーブの葉と実

2014年7月12日土曜日

トルコ料理


キョフテ(スパイシーなハンバーグ)


世界三大料理の一つであるトルコ料理は、遊牧民の中央アジアで暮らしていたトルコ民族の伝統と
地中海やバルカン半島の料理の要素が加わって発展したものと言われています。

ビザンチン帝国、オスマン帝国の王族の為の宮廷料理からも影響を受け、健康的でヘルシーな料理のレシピが生まれたようです。

農業自給率100%で、黒海、マルマラ海、エーゲ海、地中海の海の幸や新鮮な野菜や果物などが豊富な国です。今回は紹介出来ませんでしたが、ヨーグルト料理の種類も沢山あります。
トルコを代表する家庭料理から、キョフテとレンズ豆のスープを選びました。


●赤レンズ豆のスープ 
  [材料] 赤レンズ豆     200g
            水        7.5カップ
     タマネギ                 1/2個
     ニンジン        1/4個
                トマト          一つ
     塩                         小さじ1~1.5
                                  
      レモン、粉唐辛子   好みで

[作り方]
①タマネギ、ニンジンはみじん切りにし、トマトは湯むきしてざく切りにする。



②鍋に分量の水、レンズ豆(水に戻さずそのまま)、①の野菜、塩を入れて弱めの中火にかけ、アクを取りながら豆が煮崩れるまで約20分ほど煮る。


③柔らかくなったらミキサーに移す。


④ミキサーで滑らかにする。


⑤細かい泡がたつようになれば鍋に戻し、下記に紹介したテルビアを加えて、さっと煮る。
 器に盛り、好みで粉唐辛子、レモン汁を加える。
 豆と野菜だけのスープですが、コクと旨みのあるスープです。


 
 テルビア(スープに加えるもの)         [材料] バター      大さじ2
                           ドライミント    小さじ1
                                                                         粉唐辛子    小さじ1/4                                                  
⑥小鍋にバター、ドライミント、粉唐辛子を入れる。



⑦全体を混ぜながら加熱し、バターが解けたら火を止める。
 トルコらしい風味づけになるもの。




●キョフテ                    
 [材料] 牛ミンチ肉    500g(イスラム教豚不可)
      タマネギ      大1/2
             玉子         3個(Mサイズ)
      ニンニクペースト 大さじ1/2
            パセリ        4~5本
      塩          小さじ2すりきり
      コショウ       少々
      パン粉         1カップ      
            牛乳          1/2カップ
           クミンパウダー   小さじ1/2
            粉唐辛子      小さじ1/2
            オリーブオイル   大さじ2~3(ソテー用)
                                
 [付け合せ]
        ズッキーニ        1/2本
       サニーレタス       4~5枚
      トマト            1/2個
           キュウリのピクルス    適宜

[作り方]
①パン粉に牛乳を入れて混ぜ合わせておく。味噌の固さが目安。


















②みじん切りにしたタマネギとパセリに、その他の材料と調味料と①を加え、手でよく混ぜる。



③木の葉型に成型し、最初は強火で焼き目を付け、後は中まで火が通るように蓋をし弱火で焼く。

  
④焼けた肉を皿に取り出し、同じフライパンで付け合わせのズッキーニも軽く塩コショウをして焼く。


⑤サニーレタス、トマト、キュウリのピクルスも添えてワンプレートに盛り付ける。


【参考まで】
直径5cmほどの肉団子にして、トマトソースで煮込むとイズミール風キョフテにアレンジ出来る。




2014年5月10日土曜日

ローズアロマ


天然のローズオイル(精油)で、ローズコロンとボディパウダーを手作りしました。華やかなローズアロマを身にまとう幸せを貴方に。


● ローズコロン

[材料]
無水エタノール        12ml

ローズオイル(天然)      6滴
 内訳
ブルガリアローズオイル     2滴
モロッコローズオイル      2滴
アルバローズオイル       1滴
トルコローズオイル                 1滴

精製水              4ml

香水アトマイザー(スプレー)       一つ


[作り方]
①香水アトマイザーに、無水エタノールを入れる。

②精油を慎重に加える。

③精製水を加えて、よく混ぜて出来上がり。(ほんの少し濁る)

調合したあと、7日間~1ヶ月ほどおくと香りが馴染む。一日一回軽く容器を振る。保存料を使わないので半年くらいで使い切るように。ブレンド直後は甘い香り。

上記写真手前が、バラ栽培で有名な四つの国の天然精油
左からトルコローズ(トルコ産)、ブルガリアローズ(ブルガリア産)、ローズモロッコ(モロッコ産)
アルバローズ(白バラ、フランス産) 

紫の袋入りトルコローズは、イスタンブールのエジプシャンバザールでもとめました。




上記写真右手前のミクロスパーテルで計量を

●ボディパウダー

[材料]
・コーンスターチ       大匙2

・精油             2滴
内訳はトルコローズ+下記から一滴選ぶ

・サンダルウッド、パチューリ、ジャスミン、イランイラン  (この四種は長く香りを保つ精油類)

・ミニパウダーケース    一つ




・色付け用パウダー(自分の肌質で選ぶ)

 ・ピンク系   ⇒ウルトラマリンピンク           少々(薄く色づく程度)ミクロスパーテル4~5
 ・オレンジ系⇒酸化鉄ブリック        少々(薄いオークル系)ミクロスパーテル2~3

 ・酸化鉄ブルックとは大地に含まれる鉱物からなる顔料で手作り化粧品に使われる。 

 ・ラメ(金と銀のどちらか選ぶ)                 微量(ミクロスパーテル2)


[作り方]
①コーンスターチをチャック付ポリ袋に入れ、精油を加えてよく混ぜる合わせる。

②着色用パウダーを加えて更に混ぜる。粒子が細かく混ざりにくいので、ミニ泡立て器などを使うとよい。飛び散るので注意して。

③パウダー容器に詰める。入りきらない場合は詰め替え用として保存する。


****
汗の臭いが気になる季節、出番が多くなることでしょう。お化粧のフィニッシングパウダーとして、手首や腕、胸元などにも。

注意 肌の弱い人はパッチテストを

2014年3月22日土曜日

桜のサシェ




 そろそろ桜の開花が気になる頃です。愛らしい桜のサシェで、ひとあし早く春気分に。
中央の巾着部分には、白檀と桜の花のフレーク、桜のポプリオイルが入っています。
香りを楽しんだ後は、ジュエリーケースなどにも使えます。


 桜のサシェ
[材料]
ピンクサテン生地(桜色) 20×20㎝
縮緬生地(ピンク絞り柄) 20×20㎝
梨地ジョーゼット生地(ピンク)11×27㎝
ビーズ(直径1㎝)        2個
紐(ピンク系多色)      70cm
正五角形型紙(直径14.5cm、縫い代含まず)
中袋用型紙(11×27cm、縫い代含む)
縫い糸(白)
セロテープ
ゼムクリップ(紐通し用)




[作り方]
①サテン生地とチリメン生地の裏側に、五角形の型紙を置き型を取る。角をしっかりと移すこと。
縫い代1.5cm~2cmほど残し裁断。二枚を中表にして待ち針を打ち仕立てる。最後の一辺は半分だけ縫い残こし返し口とする。


② 表に返したら返し口を閉じる。縫い代は特にカットの必要なし。かえって角がしっかりするのでそのままで。
③ 中袋用型紙どおりに裁断した梨地ジョーゼット生地を、中表で横二つ折りにし待ち針を打つ。その時、紐通し口は1cm縫わずにおくこと。

④ 通し口の上は1cm縫って玉止めし、1cmの通し口は縫わずに、後は下まで縫い代1cmで縫っておく。
 ⑤④の縫い代をくけた状態。穴の部分が紐通し口となる。
⑥ 紐通し口の位置を確認してから、待ち針を打ち、中袋上部を折り返してくける。紐が通るので丁寧に。
⑦ 底を縫い代1cmで縫い、左右の隅をつまんで縫う。左右を同じ幅と位置にする。
⑧左右の角を繋いで縫いとめ四角い底を作る。
⑨紐の端をゼムクリップに結び、通し口から入れる。

通常の紐通しでは、長すぎて使いづらいのでゼムクリップを利用した。
 ⑩紐の先にセロテープを少しだけ巻き、固くしてからビーズの穴へ通す。通しにくいビーズの穴には、この方法が有効です。

通し終えたら、ビーズの上下で固結びし、ビーズを固定する。

⑪五角形の縮緬側の上に中袋を広げておき、五つの角を中袋の紐通しの下あたりに、待ち針でバランスよく配置し、糸で縫って固定する。紐がスムーズに動くかチェックして。
⑫⑪で縫いとめた五角形の角と角どうしを指でつまみ、膨らんだカーブ(待ち針を打った箇所)を少しだけ内側に折り込んで、2~3回縫いとめる。これで桜の花びららしくなる。五か所とも同じように始末する。
⑬⑪で 最初に中袋に固定した角(⇒の箇所)を、最後に外側につまんで縫いとめる。これで花びらのカーブがきれいになる。















桜のサシェ用ポプリ
[材料]   
サンダルウッド(ポプリ用)       小さじ1
サンダルウッド(彫刻の削りかす)  小さじ1/2
老山白檀(香道用)         切手サイズ
桜の花のフレーク(食品用)       少々
桜のポプリオイル          1~2滴
ダシパック                一つ

[作り方]
①材料すべてを混ぜ合わせ、ダシパックに詰めてからサシェの中袋に収める。



白檀は香りの保留剤にもなる。何種類かミックスすると奥深い香りに仕上がる。柔らかな和の香りが漂い、春が待ち遠しくなる。