ポプリ

ポプリとハーブの関係は?

「ポプリ」は、ハーブや花ビラなど香料植物を利用して作る香り、「ハーブ」は、ポプリの材料の一つです。
ポプリの語源は、「ごった煮」という料理用語で、18世紀の半ばごろに香料植物のミックスを意味するようになった。
Pot-Pourriの英語読みは、「ポットプーリー」で、ポプリは日本語。
昭和48年、熊井明子さんが発音しやすい言葉にして、エッセイのタイトルに使われたのが始まり。

 

ドライとモイストの違い

ポプリを大別すると、材料を乾燥させて作るドライポプリと塩や砂糖、ブランデーを使ったウェットタイプのモイストポプリ(ソルトポプリ)に分かれる。他に、油脂を混合したフレンチポプリもあるが、一般的ではないので普及していない。
モイストポプリの場合は、色々な製法があり、時間(3カ月) と手間(2段階)がかかる。しかし、丁寧に仕上げた作品の香りは強く芳醇で素晴らしい。見た目の美しさはドライ、香りの良さはモイストと言える。

<バラのモイストポプリ>

 ◆材料

  • 結晶塩(あら塩で代用可)
  • バラ生花
  • ラベンダー
  • 安息香(ベンゾイン)
  • シナモン
  • クローブ
  • オールスパイス
  • オレンジピール
  • ブルガリア・ローズオイル
  • ローズゼラニュウムオイル
  • パチューリオイル
  • ラベンダーオイル
  • ベルガモットオイル
  • マスクオイル(調香)
写真のポプリは、1993年に調合したもので、10年たった今も良い香りがしています。
モイストポプリは、ドライポプリに比べて香は長く保てますが、見た目がよくないため、陶器の容器に入れて香を楽しみたい時にフタを開けるとよいでしょう。

◆塩の効能

香りの保留剤として優れているだけでなく、その殺菌能力は強く、濃度20%以上では、ほとんどの微生物が増殖出来ないので、長期間の保存が可能。エジプトのミイラ作りの時に、遺体を濃い塩水に70日間浸してから、薬液処理にも使われたほど防腐効果がある。