ようやく暑さが収まり、秋のガーデニングシーズン到来です。秋は春よりも園芸に適した期間が短いので、種まきや苗の植え付けの時期を逃さないように、事前に計画をたてておきましょう。
秋植えに向くハーブとして、セージとタイムを紹介します。下記の写真は約一年の栽培記録です。ご参考までに。
昨年の9月から栽培をはじめました。左からシルバータイム、コモンセージ(ホワイト)、レモンタイムの三種類のハーブをプランターに植えました。いずれも香りがよく、料理に役立つ品種です。
12月に入り、セージとレモンタイムは順調に大きく成長しましたが、シルバータイムは元気がありません。これから寒さが厳しくなるので何とか無事に春を迎えてほしいものです。
一月の霜にも枯れずに頑張っているハーブ達です。セージの葉が下を向いている姿は、なぜか健気に思えます。シルバータイムの茎が赤茶色に変化しています。
四月の陽気で元気を取り戻しました。セージの葉は、しっかりと上を向いています。シルバータイムとレモンタイムも新芽が顔をのぞかせています。
豆のようなセージの蕾が沢山つきました。どんな花を咲かせるのか楽しみです。
その蕾のアップ写真
白い花を咲かせ始めたセージは、草丈がグンと伸びました。タイムも豊かにボリュームアップしています。
白いセージの花のアップ写真
セージの花が満開です。ハーブの花は、控えめで可愛いものが多いです。コモンセージ(ホワイト)の名に相応しい花です。
レモンタイムの花も咲き始めました。小さいけれど、淡いピンク色が素敵。
セージの花盛りが過ぎると、黒い種が出来始めます。
セージの花後の様子
分解すると黒いゴマのような種が見つかります。
入梅前の作業として、大きく育ったセージの茎を半分ほどにカットします。ハーブは夏場が苦手なので、これで風通しをよくし負担を軽くします。
草丈が低くなったセージの姿です。このハーブは、特に蒸れを嫌います。梅雨入り前の大切な作業を忘れずに。
半分にカットしたセージは束ねて陰干しすれば、料理、お茶、ポプリなどに活躍します。大切に使ってください。
蒸し暑い梅雨も何とか無事に育っています。
レモンタイムは、蒸れて黒ずむこともなく元気です。シルバータイムは大きくはなりませんが、葉も茎も生き残っています。
夏の土用の頃です。今年は異常気象が続き、朝も夜も気温が下がりません。熱気がプランターに直接伝わらないように、カゴの上に乗せて栽培しています。日中の強い日差しを避けるため、日よけが必要だったかもしれません。
セージの葉が少なくなっています。水遣りは、朝夕二回たっぷりと。日中は、根ぐされの原因にもなるので水遣り厳禁です。
<苗の植え付けに使用した材料>
使用した栽培用土(炭入り)と鉢底石のかわりにした赤玉土中粒(ヒヨコ豆ぐらいの大きさ)
長方形のプランターと鉢底ネット(カット用)
教材用のハーブ苗
猛暑の中、出来るだけ良い品質のものを園芸店のハーブ担当者と選んだ。タイムは心配ないが、セージが昨年度より良くない。
尚、シルバータイムは教材から除外した。
プランターの底に合わせて、鉢底ネットをカットして敷き込み、その上に赤玉土中粒を2~3cmほど入れる。
栽培用土を2~5cm入れ、苗の根を崩さないように並べ、土を加えていく。土の表面を揃え、最終的に植物が動かなくなるように、しっかりと土を詰める。炭はアルカリ性Ph8~9で、ハーブの好む弱アルカリ性に役立つ。
植え付けが終わったら、苗に付いていた品種名の札を差し込んで完了。自宅に持ち帰り、たっぷりと水遣り後、日当たりのよい場所で管理。苗が落ち着くまで、強い雨風にはあてないこと。
楽しみながら大切に育ててください。