2012年12月11日火曜日

冬のポプリ


木枯らしが吹き始める時期になると、温もりが恋しくなります。冬ならではのポプリの楽しみ方もご紹介します。加熱して生まれる香りを使ったポプリは、とても珍しいと思います。
尚、今回の作品は14年前に雑誌(誠文堂新光社 HERB)で発表した「焚き火のポプリ」をアレンジしたものです。


ホットポプリ
冬のポプリの楽しみ方としてご紹介します。
ストーブトップポプリ、シマリングポプリとも呼ばれます。
 お湯に入れ温めて香りを楽しむポプリです。

容器の半分まで水を入れ「焚き火のポプリ」のベイリーフ2枚をちぎり、スモークチップ少々、ブランデー1滴を加えて加熱します。数分で温まり芳香が漂います。これぞ冬のポプリの醍醐味。心まで温かくなりそう。部屋の乾燥も防ぎます。
●焚き火のポプリ
スモークチップ(桜)     1/4カップ
スモークチップ(ヒッコリー) 1/4カップ
ベイリーフ          山盛り3カップ
唐辛子の実          1カップ
唐辛子の茎          2本分
ブランデー          大さじ3

[作り方]
①鍋の中央にアルミホイルを敷き、2種類のチップを混ぜてのせる。
◆煙が勿体ないので、餅網にプロセスチーズを のせスモークチーズを作りました。ポプリへの 悪影響はありません。ただ、肉や魚類は不可

②煙が立ち始めるまでは強火、後は極弱火にして5~10分燻す。
③鍋からアルミホイルのままスモークチップを取り出し冷ます。

④同じ鍋でベイリーフを乾煎りし、全体が温まったらブランデーを3~4回に分けて振り掛ける。
一度にフランベすると炎が大きくなりすぎて危険です。必ず、数回に分けてください。
⑤ガス火でブランデーのアルコール分を飛ばす。チャッカマンなどを使うと安心。

ベイリーフに程よく焦げ目がつくように、炎を調節する。焦げすぎないように。

葉の表面が濡れているので、弱火で乾煎して仕上る。

⑥新聞紙の上で冷ます。冷めたら1/3は粗くちぎる。

⑦密閉できる袋かビンに③と⑥と乾燥した唐辛子の実と茎を加えて、時々混ぜながら、約2週間熟成させる。

トップ写真のように、チップ類を山高に盛り、その上にベイリーフを枯葉のように飾る。中央に唐辛子の実を炎の感じで置く。唐辛子の茎は薪に見立てて。
スモークチーズ
副産物ですが、けっこう美味しくなります。是非、お試しを。

2012年9月19日水曜日

シア

 
 夏の日差しで痛んだ髪や皮膚のトリートメント用に、シアを使った手作りクリームを紹介します。
ヘアとフットのお手入れは、つい後回しになりがちです。乾燥する季節までに、ダメージを回復しておきましょう。 材料さえ揃えば短時間で作れます。一回分の使用量は極少量で十分です。


◆シア精製 (写真右側)
 西アフリカから中央アフリカのサバンナに自生するカリテという木の果実からとれる油脂。髪の成長を促し、抜け毛、白髪を予防、紫外線対策にも。老廃物の代謝を促進し、水分と結びついて乾燥を防ぎ、カカトなどのケアにも役立つ。

◆ビーワックス未精製(写真左側)
蜂蜜から取れる天然ワックスで、蜜蝋とも呼ぶ。キャンドルやクリームの原料。甘い香りがするので子供の誤飲に注意。

◆植物油
スウィートアーモンドオイル
ホホバオイル


◆精油
ラベンダー
ローズゼラニュウム
シダーウッドバージニア(抗菌、抗炎)
レモン
シアバターヘアクリーム

[材料]
シアバター           10g
ホホバオイル         10ml
ビーワックス           2g
好みの精油           4滴
(ラベンダー、ローズゼラニュウム等)
クリーム容器          一つ

 [作り方]
① シアバター、ビーワックス、ホホバオイルを湯煎する。


②完全に溶けたら粗熱を取り、精油を加えて混ぜあわせる。
作業中に白く固まりだした時は、軽く湯煎すると戻る。

③清潔なクリーム容器に流し込み、完全に冷めたら完成。


気温が高い季節は冷蔵庫で保存し、半年ぐらいで使いきると安心。匂いが変わってきたら、酸化している可能性が高い。



シアバターフットクリーム

[材料]
シアバター                   10g
スウィートアーモンドオイル         5ml
シダーウッドバージニアオイル       2滴
レモンオイル                  3滴
クリーム容器                 一つ

[作り方]
ヘアークリームと同じように、シアバターとスウィートアーモンドオイルを湯煎し、粗熱が取れたら精油を加えて混ぜ合わせ、容器に注ぐ。

ビーワックスが入っていないので、こちらは固まるまで時間がかかる。二つのクリームとも白く固まるが、手のひらに取り両手で暖めると直ぐに溶ける。スパチュラかミニスプーンがあると、最後まで清潔に使える。

2012年7月14日土曜日

パエリア Paella


人気のパエリアですが、フライパンで簡単に作ることが出来ます。手軽に美味しいスペイン料理を味わいましょう。ポイントは、米と水分の割合(1:1.5)と火加減でしょうか。具材は好みでアレンジしてください。サフラン独特の香りと鮮やかな黄金色は、食欲を刺激するだけでなく、暑さで弱った身体にも優しいです。

サフランには、鎮静、鎮痛作用があります。又、冷え性、生理不順、生理痛、更年期障害、ストレス、不眠症、頭痛、めまい、消化不良にも有効。

血行促進と滋養強 壮で、とりわけ婦人病に効果があるとされています。ただ、子宮収縮作用と通経作用の影響で、妊婦には不向きです。


 【材料】 4人分
米                 2カップ
鶏肉                100g
赤と黄色のパプリカ     各1/2個
タマネギ              1/2個
きのこ               1カップ
アサリ               20個(3%の塩水で砂だし、この塩は分量外)
有頭エビ               8尾
イカ                  1杯

オリーブオイル         大さじ2
刻みニンニク      小さじすりきり1
塩             小さじすりきり1
コンソメ             1/2個
コショウ               少々
サフラン             小さじ1(約1g)
水                500cc(サフラン水を含めた分量)
白ワイン            100cc
レモン             1/2個
刻みパセリ          大さじ1

【作り方】
①アサリを3%の塩水 (水カップ1に塩小さじすりきり1)で60分ほど砂出ししておく。
 アサリが塩水に半分くらい浸かる程度にし、蓋をして暗くしておくとよい。又、蓋があれば、噴出した塩水が飛び散らない。
②サフランをぬるま湯に30分ほど漬けて、サフラン水を用意する。急ぐ場合は乳鉢であたり細かくして使うと早く色が出る。
③フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れ、香りがたつまで加熱する。
④③のフライパンに殻付きの有頭エビを入れ、両面を炒める。エビの頭をスプーンなどで軽く押さえ、ミソのエキスを出しながら加熱する。頭は取れやすいので注意して。一旦、別皿にとりだしておく。
⑤次に輪切りのイカも炒めて取り出す。アサリは白ワインを注いで蓋をし、口が開いたら取り出す。鍋に残った液体は残しておく。
⑥キノコ類は一口サイズに切る。
⑦タマネギとパプリカは粗いみじん切りに、鶏肉は一口サイズの削ぎ切りにする。
⑧鶏肉と野菜を炒める。
⑨米(洗わないで)を加え、さらに炒める。
⑩水分500cc(サフラン水を含めて)と漬けていたサフランも一緒に入れ、コンソメは軽くつぶして加え、塩とコショウで味を調える。

⑪強火で加熱し沸騰したら蓋をして、弱火で10分加熱。その後、取り出しておいたシーフードを飾り、蓋をずらして7分中火で加熱。
最後は蓋を取って1~2分強火で水分を飛ばす。パチパチと音がしたらオコゲが出来ているので、あまり焦がさないように気をつける。




⑫蓋をしたまま5~10分ほど蒸らして完成。
パセリを散らし、レモンを添えてどうぞ。


2012年5月12日土曜日

フィールドワーク<新宿御苑>

明治に入り農事試験場を経て、明治39年(1906年)に皇室の庭園となり、戦後の昭和24年(1949年)に国民公園として一般公開された。園内にはフランス式整形庭園、イギリス風景式庭園、日本庭園が巧みにデザインされ、明治を代表する近代西洋庭園と言われている。
(御苑案内図参照)


新宿御苑のフランス式整形庭園

新宿御苑 大木戸門

新宿御苑 案内図 五月版

フランス式整形庭園のバラ花壇

プリンセス アイコ

色とりどりのバラが咲き出して

手入れの行き届いた緑にバラが映えます。

カラタネオガタマの花 バナナのような甘い香り


ホオノキ   日本の植物で最も大きい花と葉

旧御涼亭は、昭和天皇の御婚儀を祝って、台湾在住邦人から寄贈された歴史建造物です。

その名のごとく水辺の涼を楽しむことが出来ます。

徳川家康の家臣であった内藤氏の江戸屋敷が御苑のルーツ 武家好みの庭園の面影が残る。

水辺の黄ショウブが見ごろでした。遠くに見える新宿高層ビルが、都会の公園らしいこと。

五月の眩しい光に、緑も生き生きして見えました。

珍しい「ユリノキ」の大木です。別名「チューリップの木」

 
御苑内にあるレストランのメニュー      新宿生まれの野菜の説明

 
人気のエコドライカレー(みかんのラッシー付き)

ランチョンマットがわりに付いてきた説明書

エディブルフラワーがトッピングされたサラダ

ハンバークご膳などメニューは豊富

四月上旬から下旬は桜の名所で、大変賑わいます。 染井吉野などが散りはじめたら、八重桜が続きます。品種は65種類、本数は1300本と多く、長く桜を楽しめるのが特徴でしょうか。