2015年1月10日土曜日

大根餅


大根の原産はアジアの暖かい地方や地中海だと言われている。
日本にも古くから渡来し、古事記に、すずしろ(清白)、おおね(大根)の名前で書かれている。淡泊な味わいながら様々な料理になる。旬は秋から冬。寒さで甘さが増す。
民間薬的な使い方で庶民の暮らしに役立つ植物。
大根の栄養と効能を上手に利用し、健康な毎日を過ごしてください。


今回の大根の種類

「冬どり大蔵」は青首大根とは形が違い先まで太いのが特徴で、煮ても下ろしても味がよい。昨年の夏場から農家の方にお願いし、一月初旬に一番よい状態の品種がこれだった。霜が降りる中、葉付きで収穫してもらう。お蔭で、素晴らしい教材になりました。
 ●大根餅
[材料]
大根(冬どりおおくら)            20cm
大根葉             1/2~1本分
白玉粉                  200g
塩(大根葉)                            小さじ1
醤油                   適宜
サラダ油                 適宜

[用具]
大根おろし or  フードプロセッサー

[作り方]
①大根は下してザルで水分を切っておく。 こねる時に必要な場合があるので水分をすてない。

②大根葉の軸に火が通る程度まで塩茹でし、細かく刻む。

③水切りした大根おろしを、両手でボール状に握り固め、白玉粉、刻んだ葉とともにボールに入れて混ぜる。


④最初はパサパサしているが、こねている間に水分が混ざりあい全体がまとまってくる。
どうしても固まらない時だけ、取り置きした大根汁を少々加えるとよい。入れすぎはベトベトに。

⑤こね終わったら直径8cmほどの棒状にする。


保存する時は、このままラップを巻いて冷蔵庫へ。2~3日は大丈夫。
余った大根汁は、味噌汁や鍋に利用できるが、時間が立つと風味や栄養も損なわれる。タイミングを考えて無駄なく使いましょう。
⑥棒状の⑤を約1cmの厚みに切り、形を整えてからフライパンに油を加えて両面がキツネ色になるまで焼く。
⑦焼きあがったら醤油や海苔を添えてアツアツをどうぞ。消化がよいので受験生の夜食にも。

大根葉がない時は、ニラ、小松菜、ホウレンソウなどで代用出来ます。

ごま油、オリーブ油で焼くと違った味わいになります。

あれば、桜エビやジャコなどを加えると一層美味しいです。

是非一度お試しください。
●大根の蜂蜜漬け
[材料]
大根                  100g
ハチミツ         大さじ2すりきり
蓋つき容器             一つ

[作り方]
①大根の皮をむき0.5~1cm角の賽の目切り。

②保存容器に①の大根を入れる。

③大根の上からハチミツを垂らす。

④そのまま蓋をし、室温で2~3時間置く。


数分でシロップが出始める。全体がシロップに浸かるようになれば冷蔵庫へ。
シロップは翌日から飲める。そのまま、スプーン一杯ぐらいを飲むとよい。
大根は一週間ほどで取り出し、味噌汁、甘酢漬け、キンピラなどに。
風邪予防、咳、喉の痛みに。薬の飲めない妊婦にも安心。

       *ハチミツを使用しているので、一才未満の乳幼児には使用不可。
                                

干し大根葉の作り方

 
大根葉を水洗い後にカットし、天日に干す。よく乾燥したら湿気ないように容器につめ、冷暗所で保存する。

●大根葉のお茶(1~2杯分)
干し大根葉        小さじ1

[作り方]
ポットや急須に干し大根葉を人数分入れ、熱湯を注ぎ1~3分待つ。好みの濃さになったら湯飲みに注いで飲む。

味は緑茶風で飲みやすい。冷えた身体を温めるだけではなく、栄養価もあるのでお勧め。
ビタミン類で肌荒れ解消。食物繊維で便秘に。
ノンカフェインでエコな飲み物です。