2015年12月10日木曜日

風邪予防

これから本格的な冬を迎えます。ハーブやスパイスで風邪予防を学びましょう。ハーブティと殺菌、抗菌効果のあるアロマスプレーを紹介します。
飲みやすく美味しいお茶は、毎日のティータイムに。
アロマスプレーは、よく振ってから使用しましょう。お部屋や仕事場はもちろん、ハンカチにもひと吹きしバッグにしのばせて。何かと忙しい時期でも風邪知らずで過ごしたいものです。


◆ハーブティ
 風邪予防には免疫力を上げる働きのハーブやスパイスをブレンドしたお茶がお勧めです。
 写真上は、生活の木の「美味しいハーブティエキナセアオレンジ」

 成分はエキナセア、アップル、ローズヒップ、ブラックベリー、シナモン、ハイビスカス、
 オレンジピール、ジンジャー、クローブ、チコリールート、クエン酸、香料

 飲み方は、ポットにティースプーン1(約3g)を入れ、沸騰させた湯(約180ml)を注ぎ、3~5分程
 置いてから、茶こしなどで濾して飲む。二煎目ぐらいまで美味しく飲める。

 フルーツの酸味と香りにスパイスがアクセント。お茶の色はオレンジ色を含むイエロー。

 アイスティの場合は、湯を通常の1/2~1/3の量にして濃い目に出し、氷を入れた耐熱グラス
 に直接注ぐ。水出しタイプではない。

エキナセアについて
北米原産 キク科植物 夏から秋にかけて紫色の花が咲く。
免疫機能を高める働きを持つ。

注意点 キク、ブタクサ、マリーゴールド、ヒナギクなどにアレルギーがある場合は、
      専門医に問い合せを。又、妊婦は多量に飲用しない。一日2~3杯が滴量。
 

アロマスプレー
爽快な香りと共に風邪予防に役立つスプレー。深呼吸して、鼻や喉をすっきりさせましょう。あくまでも予防対策であり、風邪にかかりにくくするためのものです。

[材料]
精製水                 180ml
ウォッカ(エタノールでも)                20ml
精油(8種類 各5.滴)                     40.滴
スプレー容器(310ml入り)               一つ

[作り方]
①スプレー容器にウォッカを入れる。
②滴数を数えながら慎重に精油を加えていく。
③蓋をしてから、ボトルを振りしっかり混ぜる。
④さらに精製水を加え、よく混ぜ合わせる。
⑤冷暗所で保存。ワンシーズンで使い切る。

今回使用した8種類の精油
ユーカリ、ティートゥリー、カユプテ、マートル、ローズマリー、ペパーミント、タイム、ラベンダー 全て殺菌、抗菌作用のある精油です。
香りは消臭スプレーを思わせる。殺菌消毒効果で風邪予防目的。香水ではないが嫌な香りではない。


ティートゥリー
オーストラリア原産 フトモモ科
原住民が葉(写真左)をお茶にしていた
ことからTea tree.と呼ばれる。
清涼感あるクールな香り
ラベンダーと並んで良く使われる。
抗菌、免疫向上の働きがある。


ティートゥリーの木
ご近所にティートゥリーの木があります。
今回の教材として小枝を分けてくださいました。
日本では見かけられない珍しいハーブです。

2015年9月12日土曜日

モロッコ美容

注目されているモロッコの伝統美容法を学びましょう
紫外線や乾燥から肌を守ってきた素晴らしい素材についても、ご案内したいと思います。
寒さと乾燥で肌の手入れが必要になる時期です。
大切な肌をいたわりましょう。


             ガスール                 アルガンオイル(バージン)

 北アフリカのモロッコ産で肌や環境に優しい。    モロッコに自生するアルガンツリーの実
 たっぷり含まれるミネラルで肌も髪も潤う。      から取れる貴重な植物油。     
 敏感肌にも向く。                     ビタミンE、オレイン酸を多く含む。
 汚れを吸着する働きあり。               棘が鋭いので落下した実から収穫。
 洗浄力、保湿力に優れた天然のクレイ。       浸透性が高く効果を実感しやすい。
  過酷な環境下のモロッコの人々の肌を         ナッツ臭に似た香りがある。気になる
 守ってきた大切なもの。パックの場合、       場合は精製タイプを選ぶ。
 目、口の周り、髪の生え際は避ける。         普段のケア後、皮膚が乾かない内に数滴を
                                 手に平に取り肌に伸ばす。髪にも使える。
                                 日焼けのケア、マッサージ、パックなどに。

                           


                      ガスールパック(パッチテスト用)

              [材料]  ガスール            小さじ1
                                         ハーブティ              大さじ1/2~1(水道水可)

                              [作り方]
               ①濃いハーブティを用意する。(カモマイルやマロー等)

                                 ②金属以外のスプーンや容器でガスールを計量する。
                      (クレイ類は金属を侵食し錆びさせるので)

               ③ハーブティは少しづつ様子を見ながら加え、混ぜて
                 から3分待つ。

               ④固さが味噌からマヨネーズ状になるように調節する。

               ⑤片手の甲に、万遍なく塗る。そのまま10分ほど待つ。

               ⑥完全に乾く前に水でよく洗い流し、水分をふき取る。

                 赤みや痒みなどの異常が出なければテスト合格。

                   
                 顔用のパックは上記の二倍の分量で作る。

                             
                                        精油を使うパッチテスト用の場合

                                      ハーブティを水道水に変え、精油を一滴加える。


                 普通肌⇒ラベンダー  乾燥肌⇒ローズゼラニュウム

                 脂性⇒ローズマリー  成熟肌⇒サンダルウッド
 
                 敏感肌⇒カモマイル



                受講生の皆さんの手です。パックの固さの違いが
                画面で解るでしょうか。パック中はひんやりした感触。
                冬ならお湯で作るとよいかも。
                


                パックがパリパリに乾くと落としにくくなる。
                水を変えながら丁寧に洗い流す。         
                洗い流す時に、美容オイル入りかと思わせる粘り
                がある。しっとりさせる成分を含むので当然。



                水分をふき取ったところ。パックした左手が少し
                白く見える。
                


                                               カモマイル

                消炎、保湿、美白作用で日焼けした肌(炎症)に向く。
                アレルギーにも有効。
                リンゴに似た香りで美味しいハーブティとして人気。
                風邪の初期にも役立つ。



                            マロー

                 別名 ウスベニタチアオイ
                 保湿、消炎作用が高く、皮膚や粘膜を保護する。
                 トラブル肌にも使える。
                 レモンを加えるとブルーからピンク色に変わる
                 お茶は、喉の炎症にもよい。

2015年8月6日木曜日

ラベンダータペストリー

      今年もフレッシュラベンダーの季節になりました。茎が太くしっかりした教材が届き、
      さっそく壁に飾るタペストリーを編みました。
      生花の時は重みで少したわみます。乾燥して軽くなってから飾りましょう。
      
      昨年植えた「ベルガモット」のピンクの花が沢山咲いたので、ミニブーケを作りアクセント 
      としました。2015年のラベンダークラフトです。
     
      簡易編み機は、最初の編み出しが解りやすく失敗が少ないので採用しました。
      慣れたら、タコ糸の上に直接ラベンダーを置いて、同じ力加減で編み込みを。


長く編み込んで見ました。上段は花穂が左右に向き、中段以降は、短い茎の花穂を中心に向けて編みました。

こちらの飾りは。ピンクのベルガモットとラベンダーのブーケ、こぼれたラベンダーを紫のオーガンジーの袋に詰めたサシェです。ラベンダーバンドルズを飾っても素敵。

生花の時も香りますが、乾燥の過程で香りが変化していくところが面白いです。そばを通ると夏の香りが漂います。








●ラベンダータペストリー
[材料]
フレッシュラベンダー(今回は富良野のオカムラサキ)            100~120本
タコ糸                                                                                         160cm×4本
リボン(紫、6ミリ幅)                                                                                 50cm
モスグリーンのワイヤー(#28)                                                                   1本
ミニブーケ(残りのラベンダーとワイルドベルガモットのドライフラワー)              一つ


[用具]
簡易編み機(段ボール製) ⇒無くてもタコ糸の上に直接ラベンダーを置いて編める。
ハサミ、メジャー

[作り方]
①160cmのタコ糸を四本用意する。





②段ボールで台形の簡易編み機を作
り、パン切りナイフで上から1/2まで
切込みを四か所入れる。







③簡易編み機に①のタコ糸をセット。
二等分した場所が中央に来るように、
切込み箇所へ押し込む。

四本のタコ糸が絡まないように注意。
④葉を取ったラベンダーを二本、交互に編み機の上に乗せ、タコ糸で結ぶ。
この時の結ぶ方法が同じになると、編みあがりがきれいになる。











⑤四か所のタコ糸を、しっかりひと結びする。
かた結びは不可。

⑥簡易編み機を外し、同じ作業を続ける。
⑦好みの長さになれば、タコ糸で四か所を縛り蝶結びで終わる。
⑧蝶結びが下側となる。
解けないように蝶結びの輪どうしをもう一度結んでおく。
⑨紫のリボンで上部にフックを作る。リボンはタコ糸に巻きつけるように結んでおくと安心。
⑩ミニブーケをワイヤーで飾る。

















ワイルドベルガモット

葉をこするとレモンとオレガノをミックスしたような香りがする。
柑橘系の香りが特徴のハーブなので、柑橘類のベルガモットと同名で呼ばれるようになったのだろう。

真っ赤な花色が松明に見えることから、和名は松明花(タイマツバナ)と呼ばれる。ピンク色は珍しいかもしれない。

栽培は簡単で順応性があり、どこでも育つ。夏の間、花が咲き続ける。

楽しみ方は、ハーブティ、サラダ、詰め物、サマードリンクの香り付け。ポプリ、浴用、染色(鉄媒染でモスグレー)、切り花にもよい。

アメリカ原産で、先住民が利用していたハーブ。




◆参考

2015年5月9日土曜日

フィールドワーク<横浜イングリッシュガーデン>



横浜イングリッシュガーデンへのフィールドワークの様子を、ご紹介いたします。
        東京は雨でしたが、横浜は曇りでバラの香りが強く漂っていました。
        横浜駅近くから無料送迎バスで約10分と近いです。
        住宅展示場と結婚式場に隣接しているので、広い駐車場もあります。
        バラの見頃はこれから。色ごとに分かれたカラーガーデンが素敵でした。
        バラ以外の植物も、よく手入れされて見事でした。
        苗売場には珍しい品種があり、価格は手頃でした。
        ガーデングッズなどが豊富に揃ったショップもあります。
        週末だったせいか、色々な食べ物の売店も出ていました。
        美しい花と緑に囲まれて、ちょっぴり贅沢な時間を過ごせる都会のオアシスかも。
      
      
入場券(大人500円)を買って入口から進むと、間もなくあらわれるのが、このバラのトンネルです。
まだ、三分咲きぐらいでした。満開なら、さぞかし素晴らしい眺めでしょう。

ガーデンの奥にガゼボ(西洋風あずま屋)があります。窓枠越しに見る庭の景色が絵のようでした。歩き疲れたら、中のベンチでひと休み。
バラの香りが風と一緒に流れて優雅な気分に。
長居してしまいそうな場所でした。


今年の国際バラとガーデニングショウ(西武プリンスドーム)で大賞を受賞した「ファーストレディ・アキエ」に似たバラを見つけました。色も形もエレガントで思わずシャッターを。
姫エニシダの黄色い花が目を引きます。


様々なバラが、競い合うように咲いていました。


「ホワイトガーデン」
カラーガーデンの一つです。
白い花を集めたガーデーナー憧れのお庭。
英国風の庭造りを存分に楽しめます。
ベンチまで真っ白に。
白い芍薬です。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」と口ずさむ紳士に遭遇しました。
自然を演出するのがイングリッシュガーデンの特徴です。
大輪のバラ

パーゴラ
つる棚のことです。ブドウや藤の棚と同じ仲間ですが。このように大きなタイプもあります。蔓バラを這わせてありました。
苗の販売

バラの苗は品種も多く、マニアには嬉しいかぎり。お値段もリーズナブルです。
鉢植えのミニ蔓バラが500円でした。
特大の花穂を付けたラベンダーなどのハーブも扱っていました。

ショップにて

園芸用品やお土産グッズがディスプレイされて華やかな店内。お気に入りが見つかるかも。
思い出にプレゼントに。
キューガーデンの商品

ロンドン郊外にある歴史ある植物園の商品も販売していました。
23年前に訪れた初夏の庭が思い出されます。


ガーデン内カフェでランチビュッフェ
              1800円(70分間)

土日のランチはビュッフェのみとなります。
前菜、サラダ、メイン、カレー、パスタ、パン、デザート、飲み物と種類も色々。食べやすい味付けでした。

2015年3月14日土曜日

シトラスポプリ


爽やかなシトラスポプリの香りが、冬から春へと導いてくれそうです。
アクセントになるスパイスや、シトラスと相性のよい精油が効いています。
美味しく食べた柑橘類の皮も、乾燥させれば立派なポプリ材料です。


●シトラスポプリ
[材料]
柑橘類の皮            1.5~2カップ
柑橘類の葉          8~10枚
ハーブゼラニュウムレモンビューティ
                    5枚
シナモンスティックセイロン小さじ1/4
クローブ               2本
オールスパイス        3~5粒
スウィートオレンジオイル     1滴
ベルガモットオイル        1滴
ライムオイル            1滴
プチグレインオイル        1滴

                   

①シナモンスティックを乳鉢で粗く砕く。

②クローブとオールスパイスも乳鉢で砕く。

③柑橘類(オレンジ、甘夏、レモン等)
の皮は、親指の爪ぐらいの大きさに
手でちぎる。種類は多いほうが香り
がよくなる。
ハーブゼラニュウムレモンビューティ

フクロウ科の半耐寒性常緑多年草
開花期は5~10月
香りを楽しむセンテッドゼラニュウム

花はサラダ、葉はお菓子やティーに。

葉は枯れても茎に残る。茶色くなった
葉を干してポプリに使う。






 ④ハーブゼラニュウムレモンビューティ
を手で粗くちぎる。
⑤柑橘類('夏ミカンや甘夏など)の葉を
手でちぎる。

⑥①から⑤までの材料をミックスし、四種の精油を加える。
全体をしっかり混ぜ合わせ、約二週間熟成後に完成。

⑦春らしい籠にペ-パ-ナプキンを敷き、ポプリを飾る。






トップ写真のカップと花型は甘夏みかんで作りました。
皮も色々な形に工夫すると面白いです。

2015年1月10日土曜日

大根餅


大根の原産はアジアの暖かい地方や地中海だと言われている。
日本にも古くから渡来し、古事記に、すずしろ(清白)、おおね(大根)の名前で書かれている。淡泊な味わいながら様々な料理になる。旬は秋から冬。寒さで甘さが増す。
民間薬的な使い方で庶民の暮らしに役立つ植物。
大根の栄養と効能を上手に利用し、健康な毎日を過ごしてください。


今回の大根の種類

「冬どり大蔵」は青首大根とは形が違い先まで太いのが特徴で、煮ても下ろしても味がよい。昨年の夏場から農家の方にお願いし、一月初旬に一番よい状態の品種がこれだった。霜が降りる中、葉付きで収穫してもらう。お蔭で、素晴らしい教材になりました。
 ●大根餅
[材料]
大根(冬どりおおくら)            20cm
大根葉             1/2~1本分
白玉粉                  200g
塩(大根葉)                            小さじ1
醤油                   適宜
サラダ油                 適宜

[用具]
大根おろし or  フードプロセッサー

[作り方]
①大根は下してザルで水分を切っておく。 こねる時に必要な場合があるので水分をすてない。

②大根葉の軸に火が通る程度まで塩茹でし、細かく刻む。

③水切りした大根おろしを、両手でボール状に握り固め、白玉粉、刻んだ葉とともにボールに入れて混ぜる。


④最初はパサパサしているが、こねている間に水分が混ざりあい全体がまとまってくる。
どうしても固まらない時だけ、取り置きした大根汁を少々加えるとよい。入れすぎはベトベトに。

⑤こね終わったら直径8cmほどの棒状にする。


保存する時は、このままラップを巻いて冷蔵庫へ。2~3日は大丈夫。
余った大根汁は、味噌汁や鍋に利用できるが、時間が立つと風味や栄養も損なわれる。タイミングを考えて無駄なく使いましょう。
⑥棒状の⑤を約1cmの厚みに切り、形を整えてからフライパンに油を加えて両面がキツネ色になるまで焼く。
⑦焼きあがったら醤油や海苔を添えてアツアツをどうぞ。消化がよいので受験生の夜食にも。

大根葉がない時は、ニラ、小松菜、ホウレンソウなどで代用出来ます。

ごま油、オリーブ油で焼くと違った味わいになります。

あれば、桜エビやジャコなどを加えると一層美味しいです。

是非一度お試しください。
●大根の蜂蜜漬け
[材料]
大根                  100g
ハチミツ         大さじ2すりきり
蓋つき容器             一つ

[作り方]
①大根の皮をむき0.5~1cm角の賽の目切り。

②保存容器に①の大根を入れる。

③大根の上からハチミツを垂らす。

④そのまま蓋をし、室温で2~3時間置く。


数分でシロップが出始める。全体がシロップに浸かるようになれば冷蔵庫へ。
シロップは翌日から飲める。そのまま、スプーン一杯ぐらいを飲むとよい。
大根は一週間ほどで取り出し、味噌汁、甘酢漬け、キンピラなどに。
風邪予防、咳、喉の痛みに。薬の飲めない妊婦にも安心。

       *ハチミツを使用しているので、一才未満の乳幼児には使用不可。
                                

干し大根葉の作り方

 
大根葉を水洗い後にカットし、天日に干す。よく乾燥したら湿気ないように容器につめ、冷暗所で保存する。

●大根葉のお茶(1~2杯分)
干し大根葉        小さじ1

[作り方]
ポットや急須に干し大根葉を人数分入れ、熱湯を注ぎ1~3分待つ。好みの濃さになったら湯飲みに注いで飲む。

味は緑茶風で飲みやすい。冷えた身体を温めるだけではなく、栄養価もあるのでお勧め。
ビタミン類で肌荒れ解消。食物繊維で便秘に。
ノンカフェインでエコな飲み物です。