2009年4月7日火曜日

ヘンプ

ヘンプ(HEMP 大麻)は、有史以来からの世界最古のハーブの一つ。麻薬のイメージが強いが、今日でも、麻酔、沈静、利尿、消化促進、上質な紙、衣類、建材、燃料、食料(実、油)などに利用されている。七味唐辛子には麻の実が入っている。
麻科の一年草で、害虫や雑草に強く、農薬、肥料、殺虫剤不要で成長も早いため、環境に負荷をかけない植物として注目されている。
ヘンプクラフトに使用するのは茎からとった繊維で、幻覚作用のある葉は使わない。又、マリファナ効果のない品種が産業用として栽培されるようになってきた。
吸湿性、吸汗性にすぐれ、使っていくと肌になじむので、金属アレルギーの方でも安心できるアクセサリーを考案。すべて自然素材で、軽く使いやすい。夏に向かって役立つことでしょう。特殊な道具は必要ないので、頭の体操をかねてチャレンジしてください。

注意点 水にぬれると縮む。首や手首などにぴったりのサイズをつけたまま水に入らないこと。乾けば元のサイズに戻る。

ヘンプアクセサリー

[材料と用具]
ヘンプナチュラル 中                               3m×3本
ヘンプカラー  中(赤、青、モスグリーン、黒などから)           3m×1本
ナツメグホール                                   一個
ナツメグオイル(精油)                               一滴
ウッドビーズナツメ型                                一個
ウッドビーズしずく型(二段穴)                          二個
セロテープ                                     適宜
木工用ボンド                                    少々
とじ針、竹串

[作り方]
①紐を四本揃えて、紐の中央より少し上をテープで固定する。下記の石包み編み解説図を参考に
②両端の二本で左右の紐をしっかり引いて平結び(袋の底になる)
③紐の上下左右を二本ずつ、四組に分け、隣り合った紐二本で0.5cm間隔をあけて本結び
④平結びのまわりの四箇所に本結びをする。四葉模様に似た形になる。
⑤隣り合った本結びの紐を一本ずつ取り、その二本で本結びをしてネットの袋状にする。三回ぐらい本結びを繰り返し、ナツメグの70%ぐらいが入るようにする。⇒石包み編み
⑥ナツメグをネットの中に押入れ、八本の紐を左右四本ずつに分け、しっかりと一結びする。カラーヘンプは左右に一本ずつ入れること。

⑦四本の紐で左上ねじり結び(カラーヘンプは端に配置してスタート)をする。 ネックレスの長さは好みで決めるが、最後にアジャスターを作るので多少の調節は可能。見本の黒とナチュラルカラーの場合は、片方のねじり結びの長さが30cmです。

⑧最初から最後まで、同じ力加減で編んでいくと、目が揃ってきれいに仕上がる。編み方により必要な長さに違いがでるので、紐は長めに用意したい。左上ねじり結びの編み終わりは、芯の二本はそのままで、両端のヘンプを5cmぐらい残してカットし、とじ針で毛糸と同じように目立たない場所に編みこんで始末する。余分はハサミで切り、木工用ボンドで接着しておく。
⑨残り半分の反対側は右上ねじり結びで同じように編む。左右のねじれが反対になるので注意を。

⑩両端の始末は、残った二本で左右結びし、ナツメ型ウッドビーズに左右から通し、長さ調節できるようにする。二本のヘンプの先を一つにしてセロテープを巻き、竹串などで押し込むと通りやすい。
⑪⑩の端紐を編まずに5cmほど残してカットし、しずく型ウッドビーズの小さい穴から中へ通し一結びする。余分の端紐は大きな穴に押し込んでおく。あまりギリギリまでカットすると解ける心配がある。不安なら木工用ボンドを。
⑫ナツメグにナツメグオイルを一滴垂らして完成。

ナツメグオイルについて
甘くスパイシーな香りですっきりしている。女性の心身に良い働きをするが、妊婦と授乳期は使用不可
ぬくもりを感じる香りで、実際に身体を温めるため冷え性に効果がある。落ち込んだ気分を元気にしてくれるが、一度に5g以上とると幻覚症状が出ることもある。なんでもほどほどに。強い精油のため、決して原液を肌につけないこと。子供などの誤飲を防ぐ配慮を忘れないで。

使用した基本の編み方解説図(図をクリックすると拡大します)


参考文献
「ヘンプで作る簡単アクセサリー」 「革ひも、ヘンプ&ピューターのアクセサリー」雄鶏社出版