2011年1月14日金曜日

干支匂い袋

新年に相応しい干支の匂い袋です。和の香りに包まれて、ほっと気持ちが和みます。長い耳は、吉報を逃さないの意味でデザインしました。情報をしっかりキャッチする、現代的なうさぎさんです。
干支匂い袋 うさぎ

[材料と用具]
白ちりめん生地(ポリエステル生地)             25×37cm
ピンク色のフェルト(耳裏用)                 4×10cm
紺系木綿生地(麻の葉柄 座布団用)            15×30cm
座布団の閉じ糸(紺色)                    適宜
うさぎの赤目                           二つ
白ぼん天(ボンボン)                      一つ
白糸                                適宜
木工用ボンド                           少々
型紙(胴体、耳、耳裏)                     各一枚
厚紙(底用)                           一枚
手芸綿                              適宜
出しパック                            一つ
油性赤サインペン、目打ち、メジャー、竹串
*中に詰めるお香
塗香                               小さじ1/2
白檀(老山切葉 香道用 サンダルウッド)         切手大
丁子(クローブ)                         2~3本(乳鉢であたる)
竜脳                               小さじ1/4~1/2
用具⇒軽量カップ、軽量スプーン、乳鉢

[作り方]
①白ちりめん生地裏側に、胴体と耳の型紙を置き型をとる。縫い代を1cm付けて裁つ。 耳は二枚とること。
②中表で型通りに縫い合わせるが、底は綿入れ口なので縫わない。
③縫い合わせた後、縫い代を0.5cm幅にカットする。底部分は縫いしぼるので1cm以上残す。縫い代のカーブ部分に切り込みを入れる。深すぎないように注意。表に返してカーブなどを整える。
④お香を調合する。軽量カップに、塗香、白檀、丁子、竜脳を入れて混ぜ合わせる。クローブだけは、乳鉢であたっておく。調合したものを出しパックに全部入れる。
⑤うさぎの顔や背中、臀部に手芸綿を少し詰めてから、お香入り出しパックを手芸綿で包んだものを胴体に入れる。
⑥全体に手芸綿を追加し、底を糸で串縫いして縫い絞る。何箇所か縫いとめて口を閉じる。
⑦耳用の生地を中表に折り縫い合わせる。返し口として先の尖った方を2cmほど縫い残す。先のカーブが丸い方は耳先として縫う。縫い終わったら、縫い代を0.5cmにカットし、竹串の尖っていない方を使い表に返す。
⑧厚紙で楕円形の底を作り、この紙に1cmの糊代をつけた白ちりめん生地を貼り付ける。木工用ボンドを裏側端につけ、切り込みを入れた生地を貼りつけていく。カーブを自然な丸みにすると仕上がりがきれい。
⑨胴体の底に⑧を縫い付ける。
⑩ピンクのフェルトを型紙どおりにカットし、耳の縫い目跡の上に木工用ボンドで接着する。
丸みのあるほうが耳先となる。
⑪耳の縫い残した所を折り込み、胴体に2cmほど縫い付ける。あまり長く縫い付けると耳が寝てしまう。
⑫前足を作るため、胴体の三箇所を糸で縫う。30cmほどの白糸を針に通し、底の前側から針を入れ、前足を作るために1cm糸を外側に出し、そのまま両脇に糸を通して脇にクボミを作り。底に針をだして玉止めする。お座りの前足の形に仕立てる。
⑬白いぼん天をお尻近くに縫い付ける。
⑭うさぎの顔に待ち針をさし、目の位置を決める。目打ちなどで穴を開けてから、木工用ボンドをつけた赤目を差し込む。この目の位置で顔の表情が決まる。大切なポイントなので慎重に。
⑮油性の赤いペンで口元を書く。
⑯座布団の型紙通りに生地を裁つ。縫い代1cmは含まれている。兎を斜めに飾るため、完成した座布団は長方形に仕上がる。紺色の糸で中央を閉じておく。
同じ型紙で作っても、全部違う表情になります。それぞれ、作者に似ている気がします。幸多い年を願って、手作りの干支匂い袋を飾りましょう。
塗香(ずこう)
粉末にした香木や天然香料を調合した極細粉末のお香。手のひらなどに少量とって両手でこすり 合わせ、その香りを鼻や口から吸い込んで身体を清める目的で使用する。寺院、神社に参拝する前に、また写経をする前に、精神を清める。ボディーパウダーと しても日常的に使える。天然の「和の香り」なので和服にも合う。
竜脳(りゅうのう)
スマトラ島で老竜脳木の中に白い顆粒状の結晶の形で発見され、清涼感のあるこの香料は、防虫 剤、防腐剤の原料として使われてきた。書道の墨の香りで日本でもお馴染み。スマトラ、マレー半島、ボルネオの熱帯雨林に生育する竜脳木から採取されるが、 発見が容易ではないので高価。12世紀頃、香りが似ていて採取が簡単な、中国の樟木からとれる樟脳が登場する。以後、防虫剤の原料は樟脳が一般的になっ た。

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